医療関係者さんからの投稿
舞鶴市が医学生向けに奨学金制度を始めたというので、市のホームページを見ました。
令和7年度舞鶴市地域医療確保奨学金等(医師)の貸与者を募集します。
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kenkou/0000011122.html
一見、すごく立派な制度です。
月額15万円、産婦人科や小児科、小児外科などの特定診療科に進む場合は月20万円。
最長6年間貸与で、最大で1,440万円。
将来的に舞鶴市内の医療機関に一定期間勤務すれば、返還免除にもなるとのこと。
金額的には本当に魅力的です。
でも、その制度のページをよく読むと、どうしても納得できない点がいくつかあります。
まず、「医学部の地域枠で入学した学生は対象外」って、どういうことですか?
地域医療に本気で取り組もうと思っている学生は、普通は最初から地域枠で入って、自治体と契約して地元に戻る覚悟で勉強しています。
その一番本気な学生たちを「制度対象外」にしておいて、一般枠で入った学生にあとから「舞鶴で働いてくれたら返済免除するよ」って言うのは、順番が逆では?
さらに、保証人が2人必要で、1人は原則として市内在住者って、これまた市外出身者にはハードルが高い。
「舞鶴に医師を呼びたい」のか、「舞鶴出身の子しか支援しません」なのか、方向性があいまいすぎます。
もしかすると舞鶴のお医者さんの子供だけを優遇する政策なのかとも勘ぐってしまいます。
正直なところ、制度の理念には賛同したいけど、内容を見るほど「これは誰のための制度?」という疑問がわいてきました。
お金だけ豪華に見えて、中身がついてきてない。
このままでは「また形式だけ作って満足してる行政」と思われかねません。
本当に医師を増やしたいなら、制度を使いやすく、そして信頼される設計にしてほしい。
舞鶴の医療の将来に関わることだからこそ、今こそちゃんと考え直すべきだと思います。