推理してみた:パーム油問題 最大の謎

パーム油火力発電所問題について日夜考えている私たちですがどうしても理解できない謎があります。
それは「舞鶴市がここまで強くパーム油火力発電所に力を入れる理由が分からない」という事です。
なんどもメンバー同士で話し合っていますが、合理的な解釈ができないのです・・・
ですが、今回私はある考えにたどり着きました。

舞鶴は許認可にほとんど関係しない

パーム油火力発電所の建設は京都府の港湾用地で有ることから許認可の大半は京都府です。
港湾用地の利用という点で京都府が交渉に介入するのは理解できます。

許可権者である京都府を差し置いてすべての交渉に出しゃばってくるのが舞鶴市です。
舞鶴市に権限は無いと私たちは思いながらも舞鶴市と交渉を行っています。

投資会社であるAMP社は収益の為に住民と交渉するのは理解できます。

実務を担当する日立造船は収益が大幅に悪化してる最中ですので総額270億とも言われる巨大プロジェクトを受注したいのも理解できます

実は火の車?連続訴訟で支払いが増える日立造船

日立造船は3月26日、水素発生装置などを製造する柏工場(千葉県柏市)とシールド掘進機などを手掛ける堺工場(堺市)をSMFLみらいパートナーズ(東京・千代田)に売却して賃借契約を結ぶと発表した。堺工場は存続するが、柏工場は2021年3月末に閉鎖する。約110億円の売却益は主に有利子負債の返済に充てるそうです。

日本経済新聞
日本経済新聞の電子版。日経や日経BPの提供する経済、企業、国際、政治、マーケット、情報・通信、社会など各分野のニュース。...

1.日立造船舞鶴工場過労死事件

日立造船の舞鶴工場で過労死による訴訟が過去にありました。

2.和束町ゴミ焼却場問題

和束町にあるごみ処理施設の造成地の壁が沈下したのは設計や施工ミスが原因として、府の3町村でつくる広域連合が、日立造船(大阪市)と建設コンサルタント「ウエスコ」(岡山市)に計約5億6000万円の損害賠償を求めた訴訟は26日、大阪高裁で和解が成立した。日立造船とウエスコが和解金計3億8000万円を支払うとの事

| 毎日新聞

3.シールド掘削機損害賠償請求

日立造船は、2020年3月期連結純利益予想を下方修正し、前期比82%減の10億円(8月の前回予想50億円)になりそうだと発表した。納めたシールド掘進機に関する米国での損害賠償請求訴訟に関して、和解契約を締結。これに関する費用など約70億円を特損処理することが響くとの事

日立造船、通期純利益10億円。訴訟和解で特損計上|日本海事新聞 電子版
海事・物流業界の日刊紙「日本海事新聞」電子版ニュース。日立造船、通期純利益10億円。訴訟和解で特損計上。

ネットで調べただけでも日立造船は三件の和解金・賠償金が発生しており、自社工場を2拠点も売却して更にその工場を借りるという荒技にまで着手してお金を集めています。
裁判で負け続けており法務体制の脆弱さも浮き彫りになっています。

更に・・・・
株主になっているジャパンマリンユナイテッドの経営不振による舞鶴工場撤退

などやる事がすべて裏目にでています。

パーム油の反対運動を通して日立造船を拝見させていただきますと、コンポライアンスや社会情勢や一般常識など世間とはかけ離れた社風と感じますので経営悪化するのは当然ですが、その埋め合わせに舞鶴が犠牲になるのは納得できません。

話は戻り・・・

「舞鶴市がここまで強くパーム油火力発電所に力を入れる理由が分からない」

舞鶴市がパーム油火力発電所を進める表面上の理由は

1.雇用が増える

2.税収が増える

3.産業促進になる

を理由に挙げていますが実はすべて間違いです。

私たちの調べでは
1.雇用が増える→雇用は日立造船の雇用を現状維持
既存発電所からの人員移動で雇用は増えません(日立造船が発表している)

2.税収が増える→舞鶴市は試算していない (何円税収が増えるか数字で示した根拠が一切無い)

3.産業促進→舞鶴市は試算していない(経済波及効果の検証無しで産業が促進すると言っているだけで根拠が一切無い)

税収が増え産業促進になるからと誘致して住民が反対しているにもかかわらずに現時点でも試算を行っていません。
反対運動により事業決定前だから試算できないとの言い訳ですがこれほどの大事業を試算していないというのは明らかに不自然です。

また大規模な公害施設を作るとなると観光や水産物への影響、住民の健康被害による保険料の増加、地元への被害保証、裁判費用など様々なマイナス要因が発生しますし、あらたな業務が発生する事により担当する市役所職員の賃金なども発生します。
それらをトータルで検討しなければならないのでは無いでしょうか?

すでに喜多地区では不動産取引の中止や予定していたリフォームの延期などの問題も表面化してきています。
私としてもパーム油問題で業務時間の削減を強いられており被害額としては相当な金額になります。

京都府が貸し出す土地の賃貸料は年間1000万程度(憶測)で京都府に納入されるので舞鶴には関係無いですし、そもそも莫大な埋め立て費用で造成された港湾用地の土地代は基本赤字です。
京都府の振興になると認められた企業だけが入居できる仕組みで格安の地代となっています。
市場価格とはかけ離れた安い地代となっています。

建物の固定資産税は入りますが増加分は国の補助金と相殺されるなど複雑な制度で私たちには理解できませんがそれほど多くはありません。

パーム油の輸入に関わる「とん税」という税もありますが、舞鶴港の低迷により補助金がでていると思われます。

そして発電所が稼ぐお金のほとんどが府外の投資家に流出します。

何度も私たちは舞鶴市の利益の公表を求めていますが発表されないのは、上記のような理由で公表できるような大きな経済効果が無いからだと考えています。

※私たちは経済効果がゼロと言っている訳では無いです。
一定の経済効果はあるとは思うが、住民を犠牲にしてまで得られる対価ではないと考えています

京都府からは1億円の補助金が投入

京都舞鶴港等エコ・エネルギー拠点整備促進事業費補助金について
概要
京都府又は舞鶴市の誘致等を受けて、舞鶴市内に再生可能エネルギー(太陽光を除く。)をエネルギー源とした発電所を新設又は増設した場合に、設備投資額等や新規府内雇用に対して補助金を交付いたします
http://www.pref.kyoto.jp/energy/news/hatsudenhojokin_171011.html

このように京都府からは1億の補助金が投入されます。
募集要件はパーム油発電のためだけに作られた補助金のように思えるのは私だけでしょうか?

利点は無いのになりふり構わず日立造船を支援する舞鶴市の謎?

舞鶴市は舞鶴への利益が少ないのに産業振興部と環境部、副市長と総出で日立造船を支援するのはなぜでしょうか?

一事業所に対して行きすぎた支援と思わざる終えない舞鶴市の日立造船に対する支援を下にまとめてみました

職員総出の住民説明会を5回も開催

パーム油を推進する専門課長まで創設

住民の反対運度は過激になり、沢山のNGOが反対するなか、なぜ?この事業をここまでして舞鶴市は進めようとするのでしょうか?

舞鶴市内の噂

常軌を逸する行政のごり押しに舞鶴市民の一部から市長は買収されている、弱みを握られている、巨大利権港湾利権っていうのもあるらしい・・・など様々な憶測が市内を賑わしています。
中には「市長は土俵で倒れてから何らかの脳障害が発生しているのでは?」といった声も聞こえてきます。

今までの資料を分析してみると・・・

そこで今までの資料を見返すと新たな発見がありました。
それが市長の信書です。

その中に新たに注目すべき発見がありました。
注目すべき文章がこの一文です。

市といたしましては、京都府や関係機関、それに地元とも密に連携し、各種手続きや地元対応、雇用人材の確保など御社からのご要望には誠意をもって最大限に対応させていただくことをお約束申し上げますので、立地に際しましては是非とも  市を選定いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。後になりましたが、御社の今後益々のご発展と、骨殿のご健勝を心より祈念いたします。 

この書類から私は一つの考えにたどり着きました・・・・

もしかしたら・・・単純に多々見市長が意固地になってるだけかも?

驚愕の考えですが思い当たる節はあります。

ここに舞鶴市のホームページに住民説明会の議事録があります。

喜多地区パーム油バイオマス発電所立地計画 住民説明会について

市のホームページには一企業の投資案件に対してあたかも舞鶴市の事業のように資料や議事録を掲載しています。
ここで不思議点が3点あります。

1.一事業所の投資案件を舞鶴市が全力支援

何度でも言いますが投資会社による営利目的の投資事業に対してここまで舞鶴市がバックアップする意図が不明です。

2.住民側には録画や録音を禁止しながらも自分たちは議事録を公開したこと

住民説明会の前半(事業者説明)は録音・録画は許可されており、舞鶴西地区の環境を考える会のホームページにもアップしていますが・・・
後半の質疑応答に関しては録音・録画は許可されませんでした
住民には記録をさせない質疑応答をあろう事か舞鶴市が議事録を掲載しているのです。
企業の住民説明会の議事録を行政が代わりにホームページに掲載するなど、どういった法的根拠で行ったのか?理解に苦しみます。

※尚、私たちは事前に弁護士に相談して法的に住民側が録音・録画する事に対して問題ないことを確認しています(逆に録音するように進められました)のでこっそりと録音・録画して保存しておりました。
掲載については本日まで差し控えていましたが市役所側の一方的な反故により私たちも掲載させていただきました。
喜多地区住民説明会の質疑応答

3.住民説明会での行政側の対応が概ね住民によりそった内容であること

住民説明会議事録に掲載されていますが、
閉会あいさつ(舞鶴市副市長)
長時間にわたりまして、説明会にご参加いただき誠にありがとうございます。
先ほどから厳しいご意見や、前向きに建設的に話し合って課題を解決していこうというご提案もいただいておりますので、今日いただいたご意見を十分に踏まえ、また今日だけでは足りず、まだ不安や疑問を払拭できていない方がたくさんおられると思いますので、今日を契機に、今後引き続き、またちがう形になるかもしれませんが、市と事業者としっかり対応していきたいと思いますので、今後とも引き続き、皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。
大変長時間にわたり、ありがとうございました。
今日の説明会で、住民の皆様に理解いただいたとは思っておりません。
まだ質問しきれていない方もいらっしゃると思いますし、疑問が払しょくできていない方もいらっしゃるという意味で、理解が得られていないという意味です。

副市長の言動から導きだされたのは・・・「舞鶴市は行動に一貫性が無い」

という事実にぶち当たるのです。
つまり行き当たりばったりの対応を繰り返してるという事です。
これは現場とTOPの意思疎通ができていないと見えてきます。

様々な摩擦はあったが住民説明会で住民の反対意思ははっきり示された中、話し合いによって行政と住民が話し合って解決しようという雰囲気になりかけた(副市長まで)、その後、多々見市長の「ちゃぶ台返し」によりすべての努力が無駄になり現在に至ったという構図が見えてくるのです。(副市長の言葉をひっくり返せるのは多々見市長しかいない)

現役与党市議との雑談から

以上の推理を裏付ける貴重な証言があります。
先日、与党の現役市議とばったりと出会いまして世間話の中で情報交換していましたがそこで興味深いお話を聞くことができました。
「共産党が裏で手を引いてるから住民側に協力しない」という議員が何人かいるというお話です。
これは全くの誤解でそのようなことは一切ありません
誤解を払拭するために包み隠さず申し上げますが、
共産党の市会議員と府会議員が活動に協力してくれているのは事実ですが、私たちはすべての市会議員と地元府会議員に対して御願いをしています。
その結果、現在協力してくれているのが共産党だけというのが事実です。
他の政党の方が協力して下さるのならいつでもよろこんで歓迎いたします。
共産党以外の市会議員は無視される方がほとんどで、具体的に何らかの話が進んだ例も私の知る限りはありません。

正直に申し上げて反対運動のスタート初期には少しだけ共産党機関紙の勧誘等があったことは事実ですが、私たちが活動に支障がでる可能性があるのでやめて欲しいと要請して以後、一切の政治活動は行われていないです。
※万が一政治活動があれば私たちが逆に抗議します。

私自身は私たちに寄り添って話を聞いてくれる共産党市議の姿勢には非常に好感をもっておりますが、それで機関誌を購入するだとか政党に入会するつもりはありませんし、彼らもそのような気持ちで活動されている事は無い信じています。
私たちと共産党の関係性は普通に
「舞鶴のパーム油火力発電所反対運動の仲間」というのが私の認識です。
それ以下でもそれ以上でも無いですが、真摯に住民と向きあう議員団の姿勢は私は素敵だと感じていますし、政治信条は別にして人間として信頼できるから頼りにさせていただいています。

私たちは

パーム油問題に関して政治的な意図は全くなく純粋に建設を反対しているだけです


私自身は
「ありとあらゆる手を使いパーム油問題を解決する」と公言しておりますし、特定の政党を支持する者ではありません。

1月の参議院訪問の際には、私は自民党、社民党、共産党の全く考えが異なる3党に陳情にも出向いています。
特別に共産党だけに御願いしてる訳ではありませんし、先日も他市にはなりますが縁故で自民党府議にも相談させていただきました。

多々見市長に反対する人は共産党という謎理論

話は多々見市長のちゃぶ台返しに戻ります。
パーム油反対運動は共産党の政治活動という意味不明なフェイクニュースを信じている市議が少なからずいることは判明しました。

先日の市会議員 山本治兵衛の発言にもそれは現れています。

そこで私は
フェイクニュースの発信源は多々見市長本人、または近しい人物からでは無いのかと考えるようになりました。
多々見市長が共産党が嫌いなのは市議会のネット中継をみれば良く分かりますが、共産党の質問に対しては市長たる人物の立ち振る舞いとしては考えさせられる場面が多々あります。

時系列で表してみると

1.多々見市長が日立造船に対してええかっこして出来もしない約束をしてしまう。

2.パーム油火力発電の計画促進を部下(初期担当)に丸投げするが、いい加減な仕事をして大失敗

3.地元住民大激怒

4.堤副市長以下、別の職員が関係修復に参加

5.住民説明会で解決の糸口が見える(住民対話)

6.多々見市長がちゃぶ台返し(住民との対話など不要)

7.多々見市長が大嫌いな共産党の活動のせいにしてやろうと画策

8.子分の山本治兵衛を使ってフェイクニュース拡散

9.住民を脅すために地域エネルギー推進担当課長を多々見市長案で配置

10.住民側 更に激怒 関係修復不可能に陥る

整理するとこのような状態があらわになってきます。
つまり
多々見市長が自分の考えに意固地になって自分のプライドの為だけに物事を進めた結果が今の舞鶴の状況 なのです!

利権や陰謀論について

私たちが活動する中でも多くのタレコミ情報が寄せられてきました。
多くの情報の中には明らかに内部リークとも思われる情報も多々有り、敵方は一枚岩ではない事は確かです。
すべてを信じることはありませんが2700億とも言われる莫大な収入を得る売電事業ですので相当の利権は絡んでおり、私たちの活動に対する圧力もかなりきついです。
多々見市長もそれなりのお役目を与えられていると推測しますが、利権を越えて自らのプライドのためだけに事を進めてしまった感は否めません


つまり「舞鶴市がここまで強くパーム油火力発電所に力を入れる理由が分からない」という謎の答えは・・

答え:多々見市長が「ええかっこしたかっただけ」

これが私の推理です。
現場で戦う私の推理はいかがでしたでしょうか?

つまり今の舞鶴は
「アホな市長1人に沢山の方々が振り回されて被害を被っている状態」
なのです。

困った舞鶴ですが何とか解決して良い街にしたいと願っています。

以上 森本隆の推理でした!

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