小西洋一議員(日本共産党議員団) 一問一答方式 質疑要旨
1. 国政に対する市の態度について
国に意見する姿勢
- 国会運営の変化
自民・公明与党が過半数を割り、審議不十分の強行採決が困難に。野党の意見を取り入れた審議が求められる。 - 憲法改正問題
市長の答弁内容に関する解釈の継続性を指摘し、改憲勢力の議席減少と問題提起。 - 自衛隊基地増強の懸念
舞鶴市での防衛政策(トマホークミサイル配備・弾薬庫新設)への懸念を示し、市民への影響を考慮する必要性を主張。
国に対する姿勢
- 防衛問題や老朽原発再稼働、マイナンバーカード問題、農業者のインボイス導入への反対を表明。
- 地方自治体の役割強化
地方から中央へ意見することの重要性を強調し、市民の暮らしと営業を守る姿勢を訴え。
市の見解
- 政策推進部長は「必要な事項について国や京都府に意見を伝えている」と説明。
- 小西議員は、地方からの意見発信の重要性を改めて強調。
2. 高浜原発1号機の「50年超運転」について
老朽原発再稼働への態度
- 岸田政権の方針
原発最大限活用と再稼働・新増設を推進。 - 批判と問題点
福島第一原発事故の教訓を無視し、法改正で運転期間延長が可能に。 - 市長は「電力不足を考え再稼働もやむを得ない」との立場を継続。
原子力規制委員会の決定
- 高浜原発1号機の50年超運転
運転期間が70年まで延長可能に。関西電力は安全性向上を主張するも、「交換できない部品がある」と認める。 - 市は「安全性確保を国と関西電力に要請」との立場。
能登半島地震と老朽原発の危険性
- 志賀原発の損傷事例を踏まえ、地震・津波への脆弱性を指摘。
- 市の主張
再生可能エネルギーへの転換と、近隣自治体にも同意権を与えるべきと訴え。
3. 北陸新幹線延伸計画について
延伸計画の課題
- 京都縦断ルートの問題点:
- 予算が2倍超(最大5兆3000億円)
- 工期が15年から28年に延長
- 自然環境や財政への負担が大きい
- 京都府議会の要望
小浜ルートの再考を国に求める。
市の見解
- 国に対し「議論継続と説明責任を果たすよう期待する」との立場。
4. 子どもも先生も生き生きした学校づくり
いじめ・体罰・ハラスメントの一掃
- 不登校といじめの現状
全国で不登校が過去最多に増加し、いじめ認知件数も過去最多。 - 市内の現状
- 認知されたいじめ件数:小学校744件、中学校87件
- 重大事態調査中の案件:1件
- 教育委員会の対応
不適切な指導の防止に向けた研修強化を実施。
大阪・関西万博への参加
- 市内全小中学校
6年生・中2生を中心に参加予定。保護者負担軽減を検討し、地域企業からチケットの寄付も受ける。 - 約3700人の参加が予定されている。
まとめ
小西議員は、国政の動向や市政の課題に対し、市民の暮らしと安全を守る観点から意見を述べました。防衛政策や老朽原発再稼働、北陸新幹線延伸計画の問題、教育現場の改善など、多岐にわたる課題について市の姿勢を問い、市政の在り方について重要な提起を行いました。
カテゴリ: 政治・社会
タグ: 国政, 防衛政策, 原発再稼働, 北陸新幹線, 学校教育