議会質問(質疑要約)小西 洋一議員  日本共産党議員団 2024年12月9日

小西洋一議員(日本共産党議員団) 一問一答方式 質疑要旨


1. 国政に対する市の態度について

国に意見する姿勢

  • 国会運営の変化
    自民・公明与党が過半数を割り、審議不十分の強行採決が困難に。野党の意見を取り入れた審議が求められる。
  • 憲法改正問題
    市長の答弁内容に関する解釈の継続性を指摘し、改憲勢力の議席減少と問題提起。
  • 自衛隊基地増強の懸念
    舞鶴市での防衛政策(トマホークミサイル配備・弾薬庫新設)への懸念を示し、市民への影響を考慮する必要性を主張。

国に対する姿勢

  • 防衛問題や老朽原発再稼働、マイナンバーカード問題、農業者のインボイス導入への反対を表明。
  • 地方自治体の役割強化
    地方から中央へ意見することの重要性を強調し、市民の暮らしと営業を守る姿勢を訴え。

市の見解

  • 政策推進部長は「必要な事項について国や京都府に意見を伝えている」と説明。
  • 小西議員は、地方からの意見発信の重要性を改めて強調。

2. 高浜原発1号機の「50年超運転」について

老朽原発再稼働への態度

  • 岸田政権の方針
    原発最大限活用と再稼働・新増設を推進。
  • 批判と問題点
    福島第一原発事故の教訓を無視し、法改正で運転期間延長が可能に。
  • 市長は「電力不足を考え再稼働もやむを得ない」との立場を継続。

原子力規制委員会の決定

  • 高浜原発1号機の50年超運転
    運転期間が70年まで延長可能に。関西電力は安全性向上を主張するも、「交換できない部品がある」と認める。
  • 市は「安全性確保を国と関西電力に要請」との立場。

能登半島地震と老朽原発の危険性

  • 志賀原発の損傷事例を踏まえ、地震・津波への脆弱性を指摘。
  • 市の主張
    再生可能エネルギーへの転換と、近隣自治体にも同意権を与えるべきと訴え。

3. 北陸新幹線延伸計画について

延伸計画の課題

  • 京都縦断ルートの問題点:
    • 予算が2倍超(最大5兆3000億円)
    • 工期が15年から28年に延長
    • 自然環境や財政への負担が大きい
  • 京都府議会の要望
    小浜ルートの再考を国に求める。

市の見解

  • 国に対し「議論継続と説明責任を果たすよう期待する」との立場。

4. 子どもも先生も生き生きした学校づくり

いじめ・体罰・ハラスメントの一掃

  • 不登校といじめの現状
    全国で不登校が過去最多に増加し、いじめ認知件数も過去最多。
  • 市内の現状
    • 認知されたいじめ件数:小学校744件、中学校87件
    • 重大事態調査中の案件:1件
  • 教育委員会の対応
    不適切な指導の防止に向けた研修強化を実施。

大阪・関西万博への参加

  • 市内全小中学校
    6年生・中2生を中心に参加予定。保護者負担軽減を検討し、地域企業からチケットの寄付も受ける。
  • 約3700人の参加が予定されている。

まとめ

小西議員は、国政の動向や市政の課題に対し、市民の暮らしと安全を守る観点から意見を述べました。防衛政策や老朽原発再稼働、北陸新幹線延伸計画の問題、教育現場の改善など、多岐にわたる課題について市の姿勢を問い、市政の在り方について重要な提起を行いました。


カテゴリ: 政治・社会
タグ: 国政, 防衛政策, 原発再稼働, 北陸新幹線, 学校教育

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