毎日新聞 中丹・丹後 2022年12月21日 記事について私の見解をお話します。 この事件の裏側にはある大幹部が関わっているのです。
京都府舞鶴市は19日、直営の子育て交流施設「あそびあむ」(同市浜)で落とし物の現金を紙コップなどの物品購入に充てていたと発表した。
判明分は約5100円だが総額は不明で、長年の慣行だったという。
市の施設では、舞鶴文化公園体育館の指定管理業者の市スポーツ協会職員(当時)が2021年、職員による利用者の落とし物の現金流用を「告発」したが、市はその後も直営施設など全庁的な調査を実施していなかった。
また、市は職員の処分を検討しているが、施設の所長らは問題が発覚した約半年後に、報道機関の取材を受けたことをきっかけとして多々見良三市長らに報告しており、市の対応が問われそうだ。
市によると、「あそびあむ」は15年4月のオープン当初から落とし物の現金などは受け付け近くの紙製の箱に入れて、保管していた。
22年4月の異動で施設に着任した職員は、以前から勤めている職員に「お金が置きっぱなし」との相談を受け、6月20日、舞鶴署に紙箱に残っていた現金の落とし物(3900円)を届け出た。
しかし、落とし物があった日時などの報告がなかったため、同署に受け付けてもらえなかった。
届け出た職員は、経過を所長と本庁の担当の子ども支援課長にメールで報告。
所長らは落とし物があった日時などを添えて同27日に同署に届け出て受理された。
その後、過去にさかのぼって落とし物の現金をどう扱ってきたのか、職員の聞き取り調査が実施され、結果として16年度から21年度までの間に計約5100円の落とし物の現金を流用したことが判明した。
毛糸、しゃもじ、ペンなどの購入に充てていたという。
「少額ならいいと思い、使ってしまった」「急にお金が必要となったので使った」などと話しているという。
しかし、所長と子ども支援課長は、「全容を調査する」として担当責任者の田中昭・健康・子ども部長には報告していなかった。
12月8日に報道機関の取材を受けたため、所長らは田中部長に初めて報告。
12日には多々見市長ら理事者に報告した。
これを受け、市は16、17の両日に直営施設を含む約130施設の全庁的な調査を初めて実施。
その結果、13施設で落とし物の現金(計5万9573円)を保管したことが判明したが、「いずれも物品購入など他の用途に使用した事実はないことを確認した」としている。